介護業界の人出不足が改善しない原因とは?人材が集まらない理由を紹介 

少子高齢化が加速しているというニュースが日々流れていますが、介護業界でも少子高齢化の影響で深刻な人材不足となってます。

なぜ介護業界では人材が不足しているのか気になる方も多いでしょう。

今回は、介護業界が人手不足の原因や求人があっても人材が集まらない理由を紹介します。

介護業界が人手不足の原因とは?

介護業界が人手不足になっている原因で第一に挙げられるのが「少子高齢化」です。

2018年時点のデータでは65歳以上の高齢者が3,558万人で、実に総人口の28.1%が65歳以上の高齢者という結果が出ています。引用

国内の高齢化は加速しており、2065年には4人に1人が75歳以上になるという予測がされています。

また、2018年時点での年少人口(0~14歳)は1,542万人で、総人口に対して12.2%という結果が出ています。

このように、介護が必要な人は増えているのに対して介護従事者が減ってきている現状になっており、2025年には約38万人の介護従事者が不足するという予測を厚生労働省が発表しています。

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介護業界で募集しても人材が集まらない理由は?

介護業界が人材を募集しても応募者が集まりにくい状況が続いています。介護業界の人材不足が解消されない理由をみてみましょう。

人間関係の悩み

介護業界は「人間関係の悩み」が多いと言われています。

介護従事者は要介護者やその家族、医療スタッフなど多くの人間と関わることが多いため、とてもストレスがたまりやすい環境に置かれています。

特に職場では、以下のような悩みを抱えている方がいます。

・仕事に対する考え方の違い
・高圧的な対応を取られる
・仕事を一緒にやる時に非協力的な態度を取られる
・派閥があり雰囲気が悪い
・陰口を言われる

また要介護者の暴言やワガママ、コミュニケーションの方法が分からないなどで悩む方も多いようです。

給与の低さ

給与が低いことも、介護業界で募集をかけても人が集まらない原因のひとつです。

国税庁が平成28年に調査した結果では、全産業の平均年収が約422万円なのに対して、介護士の平均年収は約378万円で比較すると約50万円近くも平均年収が低いことが分かります。

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また介護職の最低年収は約190万円という非常に低いデータもあり、普通に生活するにも厳しい給与であるため、介護職よりも他業種を選ぶ人が多くなっています。

有効求人倍率で比較しても全職種の有効求人倍率が平均1.36倍に対して、介護業界は3.1倍になっています。これは3件の介護の求人に1人の応募者がいるというデータですので、いかに介護業界が募集をかけても人が集まらないかが分かります。

体力的・精神的につらいイメージがある

介護業界に人が集まらない原因には「体力的・精神的につらい」というイメージも挙げられるでしょう。

介護業界は給与が低く、体力的・精神的にもキツく、人間関係も悪化しやすそうなどの印象があり、そのため介護士を目指す人が少ないという現状があります。

介護業界が人手不足の理由と改善の動きについて

介護業界が人手不足の理由と、その原因について紹介しました。

介護業界が人手不足になる理由は少子高齢化だけでなく、給与の低さや人間関係、体力的・精神的にもつらいなどといったことが挙げられます。

しかし、介護業界では労働環境の改善やシステムの導入、外国人労働者の受け入れなど、介護労働者を増加させるためのさまざまな動きを見せています。

少子高齢化が加速している日本にとって、介護業界が人手不足というのは私達ひとりひとりにとって重要な問題です。そして、この問題については、家族の介護などをするときに避けては通れないことなので、常日頃から考えることが大切です。

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