国際化が進む日本。そのような中で介護士としても英語が必要になってくるのではと考える方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では介護の現場で英語を使う可能性が低い理由と、介護の現場で英語が必要になってくる3つのケースを紹介していきます。
介護の現場で英語を使う可能性は少ない
介護の現場で英語を使う可能性は、今のところほとんどない状況です。
日本国内の介護施設利用者のほとんどは、日本語が話せる人です。そのため、多くの施設で英語力を求められる現場はありません。
介護の求人を見ても、英語を活かせる現場を探すのが難しくなっています。
そのため、今回の記事では英語が必要になってくるケースを3つ紹介していくので参考にしてみてください。
介護の現場で英語が必要になってくるケース
介護の現場で英語が必要になってくるケースは、以下の3つがあります。
- 外国人介護士との仲介役
- 外国人のための介護サービス
- 海外の介護施設で働く
この3つのケースは、介護の知識と英語力を生かせる仕事になっています。
それでは1つ1つ紹介していきます。
①外国人介護士との仲介役
英語を生かせるケースの1つ目は、外国人介護士との仲介役です。
今、日本国内で外国人介護士の人数が増えています。
EPA(経済連携協定)に基づき、2008年から始まっている受け入れ制度によって人数は増えています。
実際に平成30年度までに受け入れ人数は約4300人、雇用実績のある施設は約800か所にも上ります。
EPA制度のほかにも、留学生や技能実習生など、外国人労働者の介護業界への受け入れは広がりつつあり、今後もさらに多くの施設で、外国人介護士を見る機会が増えていくと考えられます。
しかし問題になってくるのは「言語の壁」です。
そんな外国人介護士を現場でフォローするポジションとして、英語が話せる介護士の需要が考えられます。
言語の面だけではなく、日本での生活についても親身にアドバイスできるような方が喜ばれるのではないでしょうか。
②外国人のための介護サービス
英語を生かせるケースの2つ目は、外国人のための介護サービスです。
日本に住む外国人の高齢者は、日本人ほど多くはありませんが年々ゆっくりと増加しています。
しかし、
・日本人スタッフとの意思疎通がうまくいかない、
・日本語で書かれたサービスの内容が十分理解できない、
・日本人の利用者ばかりの施設には出入りしづらい、
などの理由で適切なサービスを受けられないことも多いです。
そのため、外国語を話せるスタッフは、利用者それぞれの国の文化や習慣を尊重した介護サービスをすることができます。
このようなケースでは、英語を生かして介護の現場で働くことをおすすめします。
③海外の介護施設で働く
英語を生かした介護の現場として、海外の介護施設で働くというパターンがあります。
海外で介護士として働く場合、日本人や日系人が多く利用する施設での活躍が想定されます。
そのため、まずは留学をして留学中に介護を学び、卒業してそのまま就労を目指すことをおすすめします。
その理由として、日本の介護資格は海外では適用されず、すでに資格を持っている方も現地の介護についてじっくりと学ぶ必要があるからです。
さいごに
介護の現場で英語力が必要ではない理由は、まだ利用者が少ないからでした。
しかし今回紹介したようなケースの場合、英語力が必要になってきます。
自分がどのようなケースだと介護と英語を生かして働くことができるのかを考えて選択するようにしましょう。