「介護中ちょっとしたことでイライラする」「家族に冷たく接してしまう自分が嫌になる」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。介護は、介護される側はもちろん、介護する側にとっても心身ともに負担が大きくなってしまいがちです。一人でストレスを抱え込んでしまうと、不満がたまって家族との関係がぎくしゃくしてしまったり介護うつを引き起こしてしまったりする可能性があるため、自分に合ったストレス対処法を見つけておくことが大切です。
そこで今回は、介護でイライラしないためのストレス対処法を解説していきます。
介護でイライラしないためのストレス対処法
介護中イライラしてしまっても自分を責めてはいけません。まずは、イライラする原因を理解し、自分に必要なストレス対策をあらかじめ知っておく必要があります。介護でイライラしないためのストレス対処法は次の5つです。
- 頑張りすぎない
- 一人に介護の負担が集中しないようにする
- 他人と比べない
- 誰かに話を聞いてもらう
- しっかり休み、自分の時間も大切にする
それでは、一つ一つ見ていきましょう。
頑張りすぎない
介護中のイライラによって自己嫌悪に陥ってしまうのは、真面目に頑張りすぎてしまうことが主な原因です。
自分の心に余裕がない状態で介護をしていると、小さなことでイライラを感じやすくなってしまいます。完璧にやろうと思い詰めず、適度な気分転換をして、自分のこともいたわってあげましょう。
一人に介護の負担が集中しないようにする
介護の負担は、長男長女や近所に住んでいて仕事の融通が利きやすい人に集中してしまいがちです。
しかし、介護をすべて一人で行うことは精神的負担が大きすぎるため、家族が協力し合い、負担が一人に集中しないような環境を工夫して作っていく必要があります。家族ゆえに気を遣って我慢したり、家族だからやってあたりまえだと思ったりしていると、お互いにとってよくありません。
介護施設やヘルパーなど外部のサービスに頼ることも検討してみましょう。
他人と比べない
要介護者の症状は、人によって大きく異なります。他人の症状と比べて悲観的になってしまうことは、目の前の介護者にとっても介護する側にとってもストレスを増幅させてしまう要因です。また、介護する側の状況や考え方も、家庭によって千差万別です。傍から見て単純に比較できるものではないことを理解しておきましょう。
誰かに話を聞いてもらう
介護中は、誰かに話を聞いてもらうだけでも、ストレス解消になります。また、行政の介護相談窓口やケアマネジャーに相談できるサービスの活用もおすすめです。専門家目線でアドバイスをもらうことができるので、介護の悩みを解決する糸口になるかもしれません。自分一人で抱え込まず、家族や友人、専門家に頼ることで、自分をストレスから守ることも大切です。
しっかり休み、自分の時間も大切にする
自分の心と体の健康のためにも、しっかり休み、自分の時間を大事にすることも怠らないようにしましょう。用事があるときだけではなく、自由に過ごす時間を意図的に確保するために、介護施設のショートステイなどのサービスを活用するのもおすすめです。
介護のイライラと上手に付き合おう
今回は、介護でイライラしないためのストレス対処法についてご紹介しました。介護ストレスは、放っておくと自分の心身の健康を脅かしてしまいます。周りに頼ったり助けを求めたりすることは、恥ずかしいことではありません。完璧だと周りから思われることを目指すのではなく、自分を大切にしながら、介護と向き合っていきましょう。