コロナ禍での新しい在宅介護とは?ICT活用でより便利で明るい生活を

世界的に拡大し、未だに収束の兆しが見えてこないコロナウイルスの感染状況ですが、介護の世界でもその影響は計り知れません。

昨年(2020年)倒産した介護事業所は過去最高件数となり、重症化しやすい高齢者が利用を控えたことが原因とされています。

しかし悪いニュースを耳にする一方で、在宅介護の領域では新しい介護のカタチを模索し、より明るい方向性が見いだされつつあります。

今回はコロナ禍における在宅介護がどう進化しつつあるのか、詳しく解説します。

コロナ禍での在宅介護の新しいカタチ

厳しい状況である介護業界の中でも、在宅介護はコロナ禍だからこそより良い方向へ進みつつあります。その具体例をみていきましょう。

巣ごもり生活の充実が在宅介護も充実させる

コロナ禍ではすべての人が不要不急の外出を避け、極力家の中での生活を心がけていますよね。このような状況の中で注目されるのが、オンラインやバーチャルを利用したサービスです。

具体的には「バーチャル海外旅行」や「オンライン教室」などのサービス提供で、要介護の方にとっては楽しみの場が増えるきっかけになっています。オンラインツールを利用して遠くにいる友人や家族と顔を見ながら話したり、リモートで冠婚葬祭に参加することも可能です。

要介護状態にある方にとって新しい方法でのコミュニケーションが増えることは良い刺激になり、生きる活力につながるのではないでしょうか。

ICTの積極的な活用で在宅介護がより良い環境に

情報通信技術であるICTは、医療分野でも積極的に活用されつつあります。

たとえば、血圧や検温測定などのチェックデータを自動的に記録、送信したり、自宅のベッドで心電図データをとり、遠くの病院でそのデータを確認するといった遠隔医療も定着する可能性があります。そうなれば、在宅での要介護者は安心で良質なサービスを受ける機会が増えるでしょう。

ICTのような新技術を柔軟に取り入れることで、在宅介護はより良い体制になっていくと考えられます。

在宅介護のコロナ感染予防対策とは

在宅介護をしていると、自分の感染だけでなく要介護の方にうつしてしまう危険性があり心配ですよね。

基本的なことですが、帰宅したときや外出先ではこまめに手を洗うようにしましょう。また、手を洗えない状況のときは携帯のアルコール消毒シートなどを使うと効果的です。さらに粘膜がある目、鼻、口に触れないように、眼鏡やマスクでカバーするのもおすすめです。

ちょっとしたことですがこれらを徹底することで、感染リスクを大幅に軽減させることができます。

新技術を取り入れて在宅介護を充実させよう

コロナ禍でさまざまな問題を抱える介護業界ですが、在宅介護に関しては家でのサービスが拡大することで充実しつつあるといえそうです。医療分野での進展も期待でき、ICTを活用した新しい介護のカタチが期待できます。

「インターネットはよくわからない」「機械は得意じゃない」という方もいると思いますが、世の中は確実にICT社会へ向かっています。簡単に操作できる機器が増え、新しい技術を敬遠せず柔軟に取り入れやすい社会になると介護がより楽に、便利になるでしょう。

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