介護ベッドは「特殊寝台」とも呼ばれており、介護を受けている人の自立をサポートし身体の負担を軽減してくれるベッドです。
背もたれが起き上がり膝を上げられて、高さ調節ができるなど電動で操作できる機能がついており、利用者が楽に体を動かしやすくなります。さらに、健康状態を維持し心の安らぎにも繋がります。
今回は、介護現場でとても役に立つ介護ベッドについて詳しく解説します。
介護ベッドを使うメリット
介護ベッドを利用すると、利用者はどのようなメリットが得られるのでしょうか。主なメリットを見ていきましょう。
ベッド回りの動きを楽にする
介護ベッドを利用すると、ベッドから起きる、食事をする、立ち上がるという動作がしやすくなり体への負担軽減になります。
ぐっすりと眠れる
介護が必要な人の中には、水平なベッドでは息苦しく感じてしまう人もいます。介護ベッドはその点、膝や背もたれが起き上がる機能があるので呼吸をするのが楽になり、ぐっすり眠れる体勢をつくってくれます。
血流を良くし床ずれを防ぐ
自力で体を動かせない人は、介護ベッドの脚上げ機能や背上げ機能などで楽に上体を起こせるようになります。また、これらの機能は血流を良くし床ずれを防ぐ効果が期待できます。同じ姿勢でずっと寝たきりになってしまうのを予防してくれますよ。
介護ベッドは介護する側も楽になる
介護ベッドは利用者をサポートするだけでなく、介護する側の心身の負担を軽減してくれる役割もあります。
具体的には、ベッド自体が上下し高さを変えられるので、介護者は無理な姿勢をとらずに作業ができます。例えばおむつの交換、ベッドから車椅子への移動、食事介助のときなどの腰への負担が軽くなります。
さらに、高さ調整や背上げ機能により介護者と被介護者が同じ目線で話せるという利点があり、精神的な疲れを感じにくくなります。同じ目線で話すことは、相手の立場に立ち信頼関係を築くことにも繋がり、心を通じ合わせる作用が期待できます。
介護ベッドを積極的に活用しよう
介護ベッドは「特殊寝台」と呼ばれ、電動操作で楽に体を動かせるので、利用者の体への負担を軽減します。体を自力で動かせない人にとっては特に役に立つ便利なもので、健康にも良い影響を与えてくれる存在です。
さらに介護者への身体的、精神的な負担まで軽減する作用があり、お互いが気持ちよく接っするきっかけになるツールにもなりえるでしょう。
物理的な便利さだけではなく、お互いを思いやる気持ちを気づかせてくれる介護ベッドは、介護現場で重要な役割を果たしています。積極的に活用してみてくださいね。