介護タクシーの利用料金とは?その内訳や利用条件をご紹介

介護を必要としている方にとって、移動手段としての重要な役割を担う介護タクシーですが、その料金については詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。

介護タクシーは日常的に使うものなので、その料金を知っておくと日々の出費の予測もしやすくなるでしょう。

そこで今回は、介護タクシー料金について、その内訳を詳しく解説していきます。

 

介護タクシー料金は、保険適用かどうかがカギ

 

介護タクシーの利用は、その用途によって保険が適用になるのかが決まります。

介護保険が適用されるのは、「要介護1」以上の認定を受けている方のみです。

運転手は、着替えやおむつ交換をはじめ、病院の受付での対応など、タクシーの乗り降り以外にも利用者の介助を適宜行います。

 

ただし、利用目的が通院や預貯金の引き出しなど日常・社会生活に必要でなければ利用できません。

また、こうした外出時の介助を必要としない方は、介護タクシーを利用することはできません。

 

一方、保険が適用されない場合には、利用目的の制限はありません。

ただし、運転手が必ずしも資格をもっている訳ではありません。

資格をもっていない運転手は、利用者から介助を頼まれたとしても、介助を行うことは不可能なため、家族の付き添いが認められています。

 

保険が適用されると、会社によっては特別な料金プランが利用できたり、料金の一部が割引になったりするため、適用かどうかを利用者自身が判断する必要があるのです。

 

介護タクシーの利用料金の内訳

介護タクシーの料金は「タクシー運賃」「介助料」「介護機器のレンタル料」の合計で決まります。

保険が適用されるのは、これら三つのうち「介助料」部分のみです。それでは、内訳について詳しく見ていきましょう。

 

介護タクシーの運賃とは

介護タクシーサービスを展開している会社の中には、運賃部分の料金システムに「時間運賃制」や「距離制運賃」を採用しているところもあります。

 

時間運賃制とは、30分利用するごとに1,000円かかるなど、利用時間で料金が発生する制度です。

一方、距離制運賃とは、「2km750円+1kmごとに300円」など、距離ベースで料金が決まる制度で、最終的にはこれに介助料とレンタル料金が加わります。

 

介護タクシーの介助料と器具のレンタル料金の内訳

 

介護タクシーの「介助料」は、500円~1,000円が相場です。

この料金には、タクシーの乗り降りの介助のほか、その他のオプションとなる介助の料金が含まれています。

 

通院の乗降介助は保険適用になるので、相場は100~300円と安いですが、人によって必要となる室内での介助や外出付き添いの相場は1,000円以上となり、その全額は自己負担です。

 

一方、「介護器具のレンタル料金」は、保険が適用されてもされなくても、全額自分持ちで支払う必要があります。

車いすレンタルは、種類によりますが500円程度が相場、寝たままの移動が可能となるストレッチャーのレンタル相場は4,000円以上です。

 

介護タクシーの料金システムについて把握し、利用できる会社を探しておこう

 

今回は、介護タクシーの利用料金についてご紹介しました。

介護タクシーの利用料金は、サービスを展開している会社によって、料金システムが大きく異なります。

家族の介護準備を行っている方は、今回の記事を参考に、ぜひ早めに自宅近くでサービスを展開している会社をチェックしておきましょう。

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