歩行は健康の基本になっています。その歩行を支えるのが靴の役割です。
介護のために靴を選びたいけど、どのようなものを選べばいいのか悩む方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、介護靴の目的と特徴を紹介し、選び方も紹介していきます。
介護用の靴の目的
介護用の靴の目的には主に3つあります。
- 足のトラブル防止のため
- 加齢による歩行への補助
- むくみによる使用可能
どれも大事なことなので1つ1つ紹介していきます。
目的①足のトラブル防止のため
介護用の靴の目的の1つ目は、足のトラブル防止のためです。
介護用の靴は、足に合わない靴を履き続けることによる足のトラブル防止にもなります。
そのため、介護用の靴を選ぶ際は、しっかり足にフィットして安全に歩ける靴を選ぶことが大切になってきます。
目的②加齢による歩行への補助
介護用の靴の目的の2つ目は、加齢による歩行への補助としてです。
加齢によって身体機能が低下すると、若い頃のようにスムーズに歩くことが難しくなります。
また、足首が固くなるため、つまずきやすくなる方も多いです。
介護用の靴は、そのような変化にも対応できる機能が充実しています。
目的③むくみによる使用可能
介護用靴は、半身麻痺やむくみが出やすい人、装具を着用している方でも使用可能です。
介護用靴は軽くて柔らかい素材の使用、履き口が大きく作られている、マジックテープやファスナーで簡単に固定できるなど、靴が履きにくい人でも楽に履くことができるようにさまざまな工夫がされています。
介護用の靴の特徴
介護用の靴の特徴は主に以下の2つがあります。
- 脱ぎ履きがしやすく、足を固定できる
- 片方だけでも購入できる
1つ1つ詳しく説明していきます。
特徴①脱ぎ履きがしやすく、足を固定できる
介護用の靴の特徴として、脱ぎ履きなどがしやすく、足が固定できる点です。
高齢になると腰を曲げるのがつらく、視力の低下で足先が見えにくくなり、靴の脱ぎ履きがしにくくなります。
しかし、介護用の靴は、履き口が広く自由に曲げやすい柔らかな素材でできています。
また、足の固定は、ヒモではなくマジックテープで調整するタイプが多いです。
そのため着脱が楽なのはもちろんですが、足の形状に合わせて簡単に固定することが可能になっています。
特徴②片方だけでも購入できる
介護用の靴の特徴として、左右が違うサイズの注文や、片方だけでも購入ができます。
左右の足のサイズが違うと自覚している方や、病気などで片足だけむくむことが多い方、装具を着用した状態で靴を履く必要がある人など、左右同じサイズの靴を履くことが難しい場合にとても便利な靴になっています。
さいごに
介護用靴は、高齢になるにつれて感じやすい歩行に対しての不安解消や、病気やケガなどによる歩行時の身体への負担軽減をサポートします。
加齢や急な病気・ケガによってこれまでのように軽快に歩くことが難しくなった方でも、自分の足に合った履きやすい靴があれば、大きな負担を感じずに安心して歩くことができます。
最近は、おしゃれなデザインの介護用靴もあります。靴を選ぶ楽しみや、お気に入りの靴が見つかれば、介護用靴を履いておでかけするという喜びにもつながります。
介護用靴は、介護する側の方にとっても、介護の負担軽減や安全を守る大切なものなので特徴を生かした靴を選ぶようにしましょう。